メタ思考トレーニング(細谷功)で2つの時間軸を超える「why」を学ぶ

Pocket

メタ思考トレーニング(細谷功 PHPビジネス新書)

本書では、メタ思考と呼ばれる、『様々な事象を一つ上の視点から捉える』という思考を持つための具体的な手法として、アナロジー発想やwhy型発想を、演習問題も交えながら解説した思考のトレーニング本。

メタ思考とは

例えば上司に「自動車の車種別販売ランキングを調べておいて」と言われた時に、すぐに車種別ランキングを調べるのではなく、「そもそも、なんで上司は自動車の車種別販売ランキングを調べるように言ったんだろう?」「新商品開発のために、売れ筋からイマドキの顧客ニーズを知りたいからか?」「自分が部長会で発表するためか?」「プライベートで車を買おうと思っているからか?」など、上司からの依頼という事象にそのまま対応するのではなく、なぜその事象が起きているのか、を考える思考のこと。

これってサラリーマンとしてというか、人として必須のスキルだと思う。

気が利く人って、もれなくメタ思考ができる人。1言えば10伝わる的な。

で、メタ思考の一環としてアナロジー発想というのがある。

アナロジー発想とは

アナロジーとは「類推」という意味だけど、アナロジー発想というのは、ある事象を抽象化してパクるというもの。例えばカラオケBOXが流行っているなら、他に○○BOXができないかを考え、ネットカフェを発想したり、一人カラオケが流行っているなら、ということで一人焼き肉とか一人呑みを発想したり、というもの。

で、そのアナロジー発想の中で小説「イニシエーション・ラブ」が紹介されていた。

基本的なストーリーの構成という点で斬新なアプローチをとることで話題となり、映画化もされた小説が『イニシエーション・ラブ』です。これ以上は「ネタバレ」になるので書けませんが、このように「構成」レベルでの新しい流れを見つけたら、別のものの「順番」や「構成」に応用してみようというのがまさにアナロジー発想です。

この紹介文にがぜん興味を持ち、すぐさまイニシエーション・ラブを買って読んだのだけどその書評はまたの機会に。

で、本書ではメタ思考の本流としてwhy型思考を取り上げている。

why型思考とは

why型思考とは、先述したとおり様々な事象を一つ上の視点から捉えるために、なぜ今それが問われているのか?を考えること。

本書ではwhyには2つの方向性があると指摘する。

原因、因果関係を問うwhyと、目的を問うwhy。

原因、因果関係を問うwhyとは、「なぜミスが起きたのか?」「なぜ売上が伸びないのか?」を問うこと。

一方で目的を問うwhyとは、「なぜ(なんのために)この人はこういう発言をしているのか?」「なぜ売上が落ちることが問題なのか?」を問うこと。

本書では、原因、因果関係を問うwhyを過去にさかのぼるもの、目的を問うwhyを未来の目的を問うもの、とwhyは2つの時間軸を行き来できると表現していて、至極納得。

原因追究のwhyと目的を問うwhy。普段も何気なく使い分けているとは思うけど、意識的に使い分けすると仕事がしやすくなるかもなぁ。

 

Pocket

コメントを残す