面白いアメフト用語①あおてん、ぎるに続く、第2弾。
口パン(クチパン)
アメフトは、地面に置いたボールを挟んで、攻め側と守り側が5人ずつくらい、相撲の仕切りのように向き合ってスタートする。
攻め側も守り側もボールが動くまでボールのラインを超えてはいけないルールがあるが、
ボールが動くや否や目の前の相手を押し込むために、ボールが置かれているラインを挟んだギリッギリで顔と顔を近づけた格好でスタンバイをすることになっている。
で、この時に、相手に汚い言葉を浴びせることをクチパンと言う。
なんで、クチパンなんやろう?口でパンチってことか?
「よっえ~な~」とか「(4年生に対してわざと)1年生だっけ?」とか「くっせ~」とか、言い合っている。あ~非紳士的。
ちなみに、ポジションはお互い大体決まっているから、試合に出ている限り、毎回同じ相手と向き合うことになる。
力勝負の割と単純な押し合いなので、勝つ方はずっと勝ち続けるし、負ける方はずっと負け続ける、結構過酷な戦いでもある。
続いて、
スナチョン
ゲームスタート時、攻め側は、地面に置かれたボールを触っている選手(センターと呼ばれる)が自分の股ぐらを経由して後ろの人(クオーターバックと呼ばれる花形ポジションの人)にボールを手渡しするルールになっているのだが、この行為をスナップと言う。
ちなみに、このとき確実に手渡しするために、クオーターバックはセンターの股に直接手をぴったりつける。
ただでさえデブの汗かきが多いスポーツなのだが、夏場は、汗なのか小便なのか、わからないくらいびちょびちょになっている股ぐらに手をあてなければならないから、これも過酷な戦いである。
で、やっぱり、汗をかきすぎているのか小便のせいなのかわからないけど、自分の股ぐらを経由してボールを手渡す際に、つるっと滑ってちゃんとボールが手渡しできず、こぼれることがある。
股ぐらからボールを渡すのが、そんなに難しいのかい?と思うかもしれないが、1試合に2~3回くらいは起こるんだよね。そして、これをスナチョンという。
これは、スナップ・チョンボだろうな。
これをやると、1ミリもボールを進めることなしに1アウトになり、さらに数十センチ(場合によっては1メートルくらい)ボールが下がることになるのでチームメイトはもちろん、会場中からもため息、怒声が沸き起こることは想像に難くない。