【書評】「戦争する国の道徳」(宮台真司鼎談書)はネトウヨと地域コミュニティの理解に役立つ

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宮台真司節を久しぶりに味わい、共感。共感ポイントは次の2つ。

  1. 「感情の劣化」という問題提起
  2. 処方箋としてのミクロな地域共同体復活戦術

「感情の劣化」という問題提起

ネトウヨとかヘイトスピーチを「大衆の劣化した感情の発露」と喝破。ネットで中傷しあっているのもそうだろうし、電車ですぐキレる中年とかもそうだろうし、モンスターペアレントとかもそうだろうし、クレーマーとかもそうだろうし、感情的なコメントだらけのつまんないワイドショーもそうなんだろうな。だから、「心の豊かさ」とかが言われるだろうな。

地域共同体復活戦術

で、感情の劣化にあらがうには、感情的なつながりをつくるところからだと説く。更に大々的にやると感情劣化層が紛れ込んでグチャグチャになるから、あくまでミクロに(本書では”見えないコミュニティ化”と表現)。国も会社も頼りにならないんだから、これしかないでしょ。

社会まで行くと距離がありすぎるし、地域でもまだ距離があると僕は思う。まずは家族(愛する人)からでしょ。一番身近で、自分が選んだ人と幸せな相互関係が作れずして、地域もへったくれもないはず。

他にも、

  • イデオロギーの中身に重きを置く左翼と異なり、右翼とは「構え」である
  • 対米ケツ舐め路線
  • 「あえてする依存」が、気がついたときには「余儀なき依存」すなわち「依存せずには生きられない状態」に頽落してしまう

など、なんとなく思っていたことを明晰に言語化してくれる。

小林よしのりもちょっと見直した。教科書をつくる会だけが印象に残っていたけど。ちょっと行き過ぎている感じもしたけど。


他にも書評書いています。

「企画力」(嶋浩一郎)で、基本が一番大事だけど基本こそ一番難しいことを実感

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