刑務所わず(堀江貴文)に見る、刑務所暮らしの実態と囚人対策

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ホリエモンこと堀江貴文氏の刑務所獄中記。

獄中にリアルタイムで書かれたのが「刑務所なう」で、こちらは出所後に書かれたから過去形の「わず」を使っているとのこと。獄中はいろいろと検閲もあったようで詳細を書けなかったのがこちらでは赤裸々に書けたみたい。

本書はすごくポジティブに獄中生活を描いていて、一瞬ムショ暮らしも悪くないかもと思ってしまうくらい。特に日々のお菓子や祝日の日の特別なお菓子を喜んでいる様子とか、放映されるテレビ番組を楽しみにしている様子なんかはすごく楽しそうに見える。刑務所でオカマ掘られるとかってのも皆無みたいだし、本も読みまくれるみたいだし、映画も見まくれるみたい。

ただ、そんな中でも刑務所の囚人内の上下関係(運命共同体となる各号棟の所属歴が上下を決める基本要素みたい)がメチャメチャ厳しいことが書かれている。新入りが各号棟の雑用したり、先輩囚人のいろいろなお世話をするようで。イマドキ先輩のお世話って・・・

そんな体育会系世界とは無縁で、全ては実力勝負みたいな世界で生きてきたはずの堀江氏が囚人内の上下関係に順応しきっているところに、そうせざるを得ないというか、それが一番仮保釈への早道であることが如実に表れていて興味深い。理不尽なことを言う目上の囚人について、自分も会社員時代そうやっていたんだと堀江氏が回顧しているのが、これまた面白い。

冬の凍てつくような寒さ(これも毛布が配給されてメチャメチャ喜んでいるけど)とか、毎日お風呂に入れないとか、隣の人がうんこを手でふいているとか、うんこが散らばった部屋を掃除するとか、まぁ、普通に生理的にNOなこともいっぱいあるみたいだけど。

本書の中で、堀江氏がいろいろな囚人のことを客観的に描きつつ、彼らに対して、彼らは特別変わった人たちではない、普通の人だ、だからこそ出所後の受け入れが大切だ、と主張するのは分からないでもないけど、やっぱり囚人になるような人は普通の人では無いという印象を改めて強く受けた。

アルコール依存症で飲酒運転で事故を起こした囚人は、未だに刑務所内の消毒液のアルコールを吸っているらしいし、田舎道で女子高生を自転車ごと田んぼにけり飛ばして、脅して強姦していた囚人も、なんでそんなことしたのか?という質問に、ゲームとかと同じで暇つぶしですね~みたいなことをヘラヘラ言っているみたいだし。

特に強姦系は被害者が裁判沙汰を嫌がるようで、そのために刑が軽くなるみたい。それを、ラッキーでした、みたいに受け止めてるって。

どの囚人も反省が全くないっぽい。もちろん、だからこそ更生プログラムが必要なのは言うまでもないんだけど、こういう、ヒドイ罪を犯しておいて反省しないって、そもそも人としてどうよ。更生プログラムの前に生育プログラムから何とかしないと結局もぐら叩きなんじゃないかなと思うけど。

 

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