面白いビジネス用語③
甘い
まだまだ若造、学生レベルとか、隙がある、といった意味で、日常でも良く使われるが、ビジネスで使われると・・・
文例)「この企画、ちょっと切り口が甘いなぁ」「このレポート、ちょっとまとめが甘い気がする」「この分析、甘めじゃない?」
言わんとすることは分かる。分かるけど、言われた方は、じゃあどうすればいいの?ってなりがち。逆に言えば、言っている方も具体的な指示は出せないけど、今のままじゃダメよってこと。
最後の文例のように、甘めじゃない?って聞かれても。聞かれた方は、そぉ~うですね・・・と苦笑いするしかない。
同義語に、「ゆるい」もある。 「この企画、ちょっと、ゆるいなぁ」
甘い、は、ゆるい。
悪くないね
これも日常的に使われるけど、素直に褒めることがなかなかないビジネス界では、かなりの褒め言葉として使われる。「お!いいじゃん」のニュアンス。
文例)「この前のレポート、悪くないね」
ちなみに、「この前のレポート、悪くはないね」とのニュアンスの違い、お分かりになるでしょうか。
ニュアンスを書き足すと、
前者:「この前のレポート、悪くないね(お前も、ようやく成長してきたな)」
後者:「この前のレポート、悪くはないね(けど、分析はちょっと甘めだし、まとめ方もちょっとゆるい気がするんだよなぁ)」
「は」が一文字入るだけで、ニュアンスはかなり異なる。
ちなみに、同類語として
すばらしい
別に素晴らしいわけではない。「あ~それもいいんじゃない」くらいのニュアンス。経験上、若手とかまだ認められていない人の発言に対して、上司が、発言の内容よりは発言したこと自体に対して使うことが多い。
文例)「~~~だと思うんですよね」(間髪入れずに)「すばらしい」
部下の発言を聞いて、反射的に、感情をこめずに使うのがポイント。