ロシアW杯イヤーの今年。サッカー日本代表がメンバー選出も含めてなかなかの盛り上がりを見せている。
そんな中で行われた国際親善試合のマリ戦と、キリンチャレンジカップのウクライナ戦。
結果は、マリとは1−1の引き分け、ウクライナとは1−2の敗戦。
サッカー日本代表は、昔から好き、というか気になる存在ではあったものの、
サッカー日本代表を応援せざるば人にあらず、みたいな空気がすごく嫌で。
盛り上がって行きましょ〜っ!!!いぇ〜い!
みんなで応援しましょう〜っ!!!うぇーい!
みたいなノリがほんと嫌というか気持ち悪い。
応援じゃなくて、ただ騒ぎたいだけやん、みたいな。
だから、あえて距離を置いていたというか、お前らと一緒に騒ぎたくないわ〜的な天邪鬼な気持ちがあり、いつぞやのW杯のときも会社の会議室でテレビ観戦している人たちがいて、本当はアッシも試合が気になっていたけど、一緒に混じるのが嫌だったのであえて距離を置くようにしていた。
テレビの前でプロのいいプレイをそんなに騒がずに観るのが好きなんだよな。テレビだといいプレイをいろんな角度、いろんな視点からリプレイしてくれるし。
とはいえ、深夜とか早朝4時とかに起きてまで見ようとは思わないし、録画してまで見たいとも思わないくらいの好きさ程度なのだが。
で、先日のマリ戦、ウクライナ戦は21時始まりというサラリーマン的には絶好の時間帯ということもあり、家で観戦してました。
ウクライナ戦に至っては、21時からテレビの前に陣どれるように、もろもろのスケジュールを調整したりして、結構楽しみにしていた。
アッシは、サッカーに精通しているわけではなく、テレビや雑誌で専門家の話を見聞きする程度の知識しかないけど、なぜか、今回のW杯は、結構興味を持っている。
その理由は、
本田の存在だ。
皇帝の異名を持ち、イタリアACミランで10番を背負ったビッグマウス男、本田圭祐、その男のW杯での去就、プレイに非常に興味を持っている。
6ヶ月間、日本代表に召集されなかった男が、久しぶりにピッチに戻って来た、しかも、ウクライナ戦ではスタメン起用。
ここで結果を残さなければ代表メンバーから外れるのではないか、もう世代交代だろう、いやいや本田の存在感が必要だ、とはいえチームに不協和音をもたらしている、ハリルホジッチは本田の話題をしたがらない、などなど、ピッチ外でも話題の中心の男が、久しぶりのスタメン起用。
否が応でも期待は高まる。
そして、試合が始まった。
詳しい戦術とかはよくわからないけど、素人目に見て、本田はやっぱり本田だった。
南アフリカW杯で鮮烈なインパクトを残した、そのポストプレイとキープ力は健在だった。
日本のサッカーって、海外の選手に比べてフィジカルが劣るっていうのがすごくあるから、すぐ倒される。で、「おい、ファールじゃないのかよ」とか「これはいいところでファールをもらいましたね」とかになることが多い。
日本の動きが速くてファールじゃないと止められない、というよりは、ちょっと当たられただけで倒れるというか、もっというと勝手にこけてるみたいな。
その象徴が、アッシ的には原口元気。
走り回っていい動きしていると思うし、解説者もしきりに前を向いたら面白い、ドリブルで勝負できる、的なことは言うけども。
面白かったのが、解説者が、
原口は、相手を背負いながらパスを受けさせてはいけないと。
みんなが協力して、原口が前を向けるようにパスを受けさせないといけない。
的なことを言っていたのだけど、
いや、もちろん、わかる。原口の良さを出すにはそうなんだろう。
けど、日本の代表として戦うええ大人に対して、みんなで、あいつがやりやすいようにサポートしてあげようって、
少年サッカーか。
いい動きしてたとは思うけど、結局、自分からこけたんじゃないかって審判に思われてのイエローカードもらってたし。こういうイエローってほんとダサい。
それに対して、本田は倒れない。囲まれてもなんとかキープしようという姿勢が画面越しに伝わってくるし、やっぱり唯一世界と互角に戦えている感じがする。
そういえば中田英も倒れなかったな。中田もチームから結構浮いていたみたいな印象あるけど、
本田のこのスタイルも縦への早い攻撃を求めるハリルホジッチ監督とは合わないみたいだけど。
そんなキープ力が光った本田だけど、ゴールに絡む決定的な場面はなかった。守備は頑張っていたけど。とはいえ後半替わった久保も決定的な仕事はできなかったし、むしろ、チャンスで外していたから、右ウィングのポジション争いどうなるんだろう 。
久保の方がチャンスに絡めていたけど、その分、外したのも目立ってた。チャンスに絡めてる=そういう動きができている、っていうことが評価されるのか、チャンスを外したっていう風に見られるのか、アッシはよくわからないけど、本田は残ってほしい。
解説も、やっぱり本田がボールを持つとちょっとテンション上がってたし、みんなが期待しているというか、賛否両論ありながらも、どっちにしても気になる存在であることには変わりないんじゃないかな。
で、今の日本代表でいうと、あとは中島翔哉でしょう。
アッシ的にはあんまり好きじゃない系の顔だし、テレビでインタビュー受けてた時の受け答えがちょっと気持ち悪かってのもあって好きじゃなかったけど、やっぱり動きはキレてる。
キレてるというか、アグレッシブ。
ウクライナ戦、トップ下でスタメンだった柴崎がすぐに近くのパスに逃げ、サイドチェンジでもドリブルでも、もっと自分で勝負しないとダメだ的なことを解説に言われていたけど、中島はぐいぐいいく。
マリ戦も、前に向く姿勢がゴールに結実したし、ウクライナ戦も最後おしいシーンがあったし。
中島をここにきて召集したのとか、本田を6ヶ月間外して、最後の最後に召集するとかって、ひょっとしたら、最後までサッカー日本代表に注目を集めさせ、ロシアW杯を盛り上げるためにやっているんじゃないかって思うくらい、この2人を中心に、サッカー日本代表からいよいよ目が離せなくなっている。
アッシ的には、ロシアW杯では、中島と本田の共存を見てみたいけどなぁ。