電車内とかカフェでイヤフォンしている人が随分増えたなぁと思う今日この頃ですが、最近の若者は仕事中でもデスクで耳にイヤフォンを突っ込んでいる。
こんなことに目くじらたてるのは立派なおっさんの証だとも思うわけなのであり、直接注意するとしょうもないおっさんの小言だとも捉えられかねないので、本記事にて甘噛みします。
じゃあまずイヤフォンを突っ込んでいる若者の言い分から。
「え?だってそっちの方が集中できるじゃないすか」
うん、まぁ以上だろうな。
じゃ、次おっさん。
「アホかと。そんな事言うてるからいつまでたっても仕事ができるようにならへんねん」
「仕事っていうのは、言われたことをやればいいもんじゃないねん。それやとただの作業や。作業員や」
「お前が作業員で良いというならそれでもええ。その代わりこれ以上のポジション、給料は望めないぞ」
「本当に仕事がしたいんなら、その、耳につけている外界とのシャッターを開けんかい」
「なんでか?」
「お前がこの先ビジネスパーソンとして生きて行く上で一番大切なのは人的ネットワークや。お前がなんか新しいことをやろうとしたときに手伝ってくれる人とか、お前に新しい仕事を持ちかけてくれる人とか、困った時に助けてくれる人とか」
「お前もそれを感じているから、アフターファイブにいろんな勉強会に顔だしているんやろう。けど、いちばん身近な、まずは会社内にネットワークをつくらんと」
「わしらみたいなええおっさんは、別に用がなくてもお前みたいな若者にちょっかい出したいのよ。いきなり仕事を頼もうなんて期待はしてないよ。けど、なんか一緒にやったらちょっとおもろいかも、とか、一緒に飲みにでも連れて行ってやろう、とかは思てるわけや」
「それを、その耳につけているシャッターが閉ざしとるわけや。お前は自らチャンスを閉ざしとるんや」
というのが一番やろうなぁ。
他にも若手は部署にかかってきた電話を一番にとるべしっていうのもある。
これも、もちろん若手は暇だから電話でもでとけ、っていうのも無くはないけど、それ以上に電話に出て受け主につなぐことで、ここでも部署内でちょっとした人間関係ができるってことにつながるんよね。
「いつも、電話出てくれてありがとうな。どうや、最近?」的な。
それ以外にも、ちょっとした雑談にも参加できないし、隣の先輩が何をやっているのかも把握できないし、ちょっとした声がけもしてもらえないし。
そうなんです。
一個一個はちょっとしたことなんだけど、そういうのが積もり積もって相当大きな損害になるんだよね。
若手のデスクでのイヤフォン作業は百害。