カスタマイズ、パーソナライズよりもシェア・共有、分かち合い

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これからの新しいビジネスを考えよう、みたいなときによく出てくるものとして、

AIを使ったいろいろな業界での自動化関連サービスとか、IoT(Internet of Things:冷蔵庫とかエアコンとか何でもネットにつながるようになること)を活かしたサービスとか、人と人企業と企業、人と企業をつなげるマッチングサービスとか、

更には、ビッグデータを使ったカスタマイズサービスとかっていうのもよく出てくる。

IoTを絡めて、いつ冷蔵庫を開け閉めしたかとか、何時にどこに行ったかとか、人の行動すべてをデータで記録、収集、ビッグデータとして分析し、一人一人にあった最適なサービスを提供する、みたいなサービス。

けどこの、一人一人にカスタマイズされたサービス、って聞こえはいいし、机上では考えられがちなのだけど、カスタマイズされることで本当に幸せなのか疑問なんだよなぁ。

例えば、ありがちなのが、レストランでも喫茶店でもいいけど、一人一人の嗜好性とか健康状態に合わせてメニューがカスタマイズされて提供される、みたいな話。

一見、個別のニーズを満たせて良いように見えるけど、なんかどんどん個化とか、孤化していく感じがあるんだよなぁ。せっかくみんなで遊びに行ってるのに、それぞれがスマホをいじっているみたいな。

自分以外にもそこそこの人数が同じものを持っているとか、同じものを良いと思っているとかっていう感じって結構大切だと思う。

初対面同士でも、自分の好きなものを、相手も好きということが分かって盛り上がるあの感じ。

個性的な車の象徴でもあるフォルクスワーゲンのビートルに乗っている人同士って、全然知らない人でもお互い道ですれ違うと「お、お前もか~」みたいな気持ちで片手をあげて挨拶しあう、って聞いたことがあるけど、そんな感じ。

電車で、前に立った人が、自分の好きな個性的な作家の小説を読んでいて、声に出すわけじゃないけど「お~、あんたも良い趣味してるね~」って思うあの感じ。

これをサークルとかコミュニティとか、宮台真司風に島宇宙とかって言うと、堅苦しくて大げさになってしまうけど、

もっとライトに、同じものを良いと思っている気持ちをなんとなく分かち合っているっていう感じって大切だと思うんだよなぁ。

「消費者のニーズが多様化している」「これからはパーソナライズだ」みたいなことを分かった顔で言うだけではなくて、

そんな時代だからこそ、逆に、多くの人からいいね、と思われるようなブランドやサービスとは何か、を考えることも改めて大事なのではないかと思うのであります。

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