クックパッドの結婚情報クチコミサイトはマイナスか?

Pocket

クックパッドの株価が下がった。

原因は創業者かつ筆頭株主が取締役刷新の株主提案をしたからとのことで、取締役刷新の理由が、

「基幹事業である会員事業や高い成長性が見込まれる海外事業に経営資源を割かず、

料理から離れた事業に注力するなど、中長期的な企業価値向上に不可欠な一貫した経営ビジョンに大きな歪みが出てきている」

要は「俺の立ち上げたかわいい料理事業そっちのけで、何をごちゃごちゃやっとんじゃい」ということ。

料理から離れた事業として、ニュースでは結婚情報クチコミサイトが上げられているが、HPを見ると他にも、雑貨販売や教育関係のアプリ、習い事とか、いろいろやっている。

クックパッドといえば、ユーザー投稿型のレシピサイト。クックパッドのおかげで主婦の料理のバリエーションは驚くほど増えている。うちでも、「晩ごはん酢豚がええなぁ」と言うとパッと調べて作ってくれる。「ポトフみたいな洋風鍋」というニッチなリクエストにも応えてくれる。めちゃ便利だ。

ニュースでも出ていたけど、創業者は、食に相当こだわりがあるようだし、自分が作り出したビジネスモデルを信じてるだろうし愛着もあるのだろうと思う。

ただ、食における会員事業に、さらなる成長の余地があるようにはちょっと見えないんだよなぁ。有料ユーザーが爆発的に増えそうもないし、食品メーカーの広告やプロモーションが増えるとも思えないし。そもそも、人口減とか高齢化で胃袋の容量は減る一方だし。

海外展開も可能性ありそうだけど、よく考えると、食、特にクックパッドが得意とする家庭のご飯って相当ローカルに根づいたモノだから、ビジネスとして読みにくいと思うんだよなぁ。日本の主婦に受けた感覚がそのまま通用するのかとか、日本人みたいにレシピの細かい差がそんなに豊富にあるのかとかが不透明。

創業者の食に対するこだわりは分かるし、食で作ってきた価値を大切にしたくて、現経営陣に反対するのは分かる。

しかし、創業者は”中長期的な企業価値向上”を掲げている。とするなら、これ以上食にこだわっていてはダメなのではないか、と僕は思う。

ただこういう話は大塚家具のお家騒動もそうだけど、創業者には思い入れがあるからなかなか議論が進まないんだよな。食か食以外か、という議論をしても納得いく結論は得られないだろう。

ここで、もし自分が創業者に提案する機会があれば、食か食以外かを議論するのでではなく、創業者の思い入れを最大限くみ取り、

「あなたは食を通して何をやりたかったのか」

を再定義することを提案したい。

食を通してどんな生活を作りたかったのか。どんな幸せを世に生み出したかったのか。それが再定義されたとき、食か食以外かの枠を超えて、会社の進むべき方向性(ビジョン)も見えるはずだ。そこにしか、創業者も経営陣も納得して進む道はないと思う。

Pocket

コメントを残す