幸せは、名もない一日につまっています。
どんなさりげない一日にも、心を澄ませば
感じる幸せが、いっぱいつまっています。
小鳥の声でめざめる幸せ。洗いたてのシャツに
腕を通す幸せ。炊き立てのご飯を
噛みしめる幸せ。雲ひとつない青空を
仰ぎ見る幸せ。「行ってらっしゃい」と
家族に送り出される幸せ。誕生日や、
結婚記念日や、クリスマスも大切だけれど、
人生の大半を占める、そんなふつうの
一日一日がどれほど大切か。ライオンは、
そのことを誰よりも知っています。
なぜなら、そこにライオンがいるからです。
そこにライオンの仕事の場があるからです。
いつも人のそばにいて、めぐり来る
すべての一日の、人の清潔、人の健康、
人の快適、そして人の環境を守りつづけること。
それこそが、私たちライオンの変わることのない
使命であり、誇りでもある。そう考えています。
幸せは、毎日生まれる。
人のからだやくらしが求める、
希望に満ちた新しい未来を、日本ばかりでなく、
広く世界にも届けられることを大きな
よろこびとしたい、私たちライオンです。
今日を愛する。
LION
歯みがきや洗剤を作っているライオンのコーポレートメッセージ(いわゆる企業広告)。
ライオンと言えば、
「おはようから、おやすみまで」が有名だけど、
HPによると、コーポレートメッセージは、
おはようからおやすみまで 暮らしをみつめる | 1980年1月〜1990年12月 |
いつも暮らしの中に | 1991年1月〜2000年12月 |
あしたに、あなたに | 2001年1月〜2004年7月 |
おはようからおやすみまで くらしに夢をひろげる | 2004年8月〜2011年12月 |
今日を愛する。 | 2012年1月〜 |
と変遷しているみたい。
「おはようからおやすみまで」に込められた想いや志を、改めて再定義しなおしたのが
「今日を愛する。」ってことなんだろう。
ふつうの毎日にこそ、幸せはつまっているということに気づかせてくれる、
本当に心にしみわたる、いいコピーだと思うし、
ライオン株式会社という企業の志、ビジョンを明確に表していると思うのだけど、
どうも、各商品にまでその心意気が落ちていないのが気になる。
歯みがきのクリニカにしろ、洗剤のトップにしろ、別に、クリアクリーンとかアタックとかと見え方が変わらない。
商品スペックの小さな差別化に汲々としている印象で、
もっと、「今日を愛するライオン」感を出した、「人の幸せ」を感じさせるような、構えの大きな広告にすればいいのになぁ。
え?そんなので商品が売れるのかって?
売れるかどうかわからないけど、ライオンのことを好きになる人は絶対に増えるはずだし、ライオンで働くことに誇りを感じる人は絶対に増えるはずだけどなぁ。
商品スペックなんて、花王もライオンももはや変わらないと思われていると思うけどなぁ。