ジョージア「世界は誰かの仕事でできている」のサラリーマン讃歌

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ジョージアのキャッチコピー。「世界は誰かの仕事でできている」。いいね。

更にボディコピーが

ジョージアは知っている。働く男たちが額に汗して自分の持ち場を懸命に守っている姿を。そんな男たちの仕事が集まって世界ができていることを。だから寄り添い続ける。現場で生きる男のそばに。もちろんあなたの隣にも。

と続く。

缶コーヒーにできることなんてたかが知れている。コンビニコーヒーの方がうまいし。

けど、この心意気がいい。多くの働く男(に限定する必要もないと思うけど)、特にサラリーマンの心を打ったと思う。惜しいのはこのキャンペーンにタレントを使ったこと。もちろん興味を引くとか、印象を残す、ということでタレントを使いたいのは分かるけど、なんかコピーの世界が一気に嘘っぽくなってる。「世界は誰かの仕事でできている、、、なんてね」みたいに。

それにしても今時のサラリーマンってどのような存在として受け止められているんだろう。

企業の歯車なんてさらさらごめんだぜ、みたいな気持ちっていまだにメジャーなのかな。最初からベンチャー企業につっこむ人もいれば、数年大企業でサラリーマンをやってベンチャー系へ転職する人や独立する人もいるとは思うけど。

サラリーマンってそんなに悪いものでもないと思うけどな。

毎月決まった給料が入ってくるのって単純にありがたいし、会社にもよるだろうけど、福利厚生や年金、保障制度とかもあるし。もちろんいつ倒産とかリストラされるかわからないというのはあるから、万が一のためにつぶしというか、どこかで仕事を見つけられるように社会的な価値を高めておく必要はあるとは思うけど。

一部、営業職で完全歩合制みたいな会社もあるけど、たいていの、特に日本の会社のサラリーマンってどれだけ仕事を頑張っても、どれだけ外で稼いできても、一気に昇進することもなければ、一気に給料が上がることもない。せいぜいその年のボーナス査定が多少よくなる程度で。

だから、同じような仕事をフリーランスでやっている人を見ると、外での稼ぎが丸々手取りになるわけだからうらやましく見える。それで独立する人も結構いる。

ただ独立することで会社からは自由にはなるけど、社会でお金を稼ぐためには、社会の一員として、社会の歯車の一つになる必要がある。会社にいるときは、社会との接点は会社が肩代わりというか、会社が潤滑油になってくれるけど、フリーになれば潤滑油の役割も自分が果たさないといけない。

会社の歯車になるのか、社会の歯車になるのかの違いはあるにせよ、結局は歯車の一つであることには変わりがないとサラリーマン的には思うけど、どうなんだろ。

もちろんお金の問題だけじゃなくて、会社では自分のやりたいことができない、みたいなことで独立するケースもあるとは思う。

けどその場合も、まずは会社の中で自分のやりたいことがなんとかできないかを考える方が先決だと思う。会社の中でうまく立ち回ることができない人が、独立すればなんとかなるっていう考えは甘いと思うんだよな。社会でやりたいことを通す方がよっぽど大変だと思う。

テレビとかって独立してうまくいった人だけがフォーカスされるけど、独立したけどうまくいかなかった人なんて腐るほどいる。けどそういう人がフォーカスされることはほとんど、というかゼロだから、独立=うまくいく、みたいになことになっているのかもしれない。

まぁ、名もなきサラリーマンが日の目を見ることなんてないからしょうがないとは思うけど。プロジェクトXだって大きな仕事に成功した話だし。

ほとんどのサラリーマンって、自分のやっている仕事を胸張って子供や家族に話すことなんてないと思うし、サラリーマン以外の人ともなかなか話が合わない。だから唯一文脈を共有し合える仲間同士での居酒屋談義に花が咲くんだろうな。

「世界は誰かの仕事でできている」。これは、コカコーラ社に務めるサラリーマンが、サラリーマン文脈を共有し合える世の中のサラリーマン同志に向けて贈ったコピーなのかもなぁ。

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