最近、ブックオフのデジタル家電買取CMをよく見る。
「本を売るならブックオフ」と言わなくなっている。
ブックオフといえば、その名の通り、古本を買い取って、売るサービスモデル。古本を売るビジネスなんて、街の古本屋が昔からやっていたけど全然儲かりそうになかったものを、ブックオフは全国874店舗も展開するほど成功している。(ファミレスのデニーズ(500店舗弱)とバーミヤン(350店舗弱)の店舗数を足したくらい)
なぜブックオフはここまで成長したのか。
ロードサイドに展開したからとか、大型店舗を作ったからとか、本がキレイだから、といったこともそうなのだが、
一言でいうと、
新古車ならぬ、新古本業態を作り上げたから
だと思う。
これまでの古本屋と言えば、軒先に黄色かかった本が積まれていて、奥には気むづかしそうな老店主がレジ前に座り、時折ほこり叩きを持って立ち読み客をけん制する、といった光景が一般的。値付けもあやしい。マニアックな人が、掘り出し物を探す骨董品売り場のような場所だった。
ブックオフは、それを一新した。買い取った中古本の表面をうすーく削り取って見た目をキレイにし、販売価格基準をその本の新しさ(出版時期)に絞って値付けをした。雑誌も扱い、極力新しい本を前面に押し出した。結果、一般の人が、一回読めばいい程度の本を安く買える場所になった。
一般の人が普通に本を買える場所となることで、普通に本を売れる場所にもなったのではないかと思う。
で、話をデジタル家電買取に戻すと、要はスマホ、タブレット、PCだろうけど、これ中古で買う人そんなにいるのかな?
本の場合は、新刊の単価が下がらないから、中古本が安く買えることのメリットはあるけど、デジタル家電は、新品でも同じ性能のものの単価が年月とともに下がっていくから、中古と同じ価格で新品の廉価モデルが買えるからなぁ。あえて中古を買う動機がないよな~。