富士フイルム:世界は、ひとつずつ変えることができる。に見る企業ブランド

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富士フイルムによる富士ゼロックスの買収、子会社化問題が取りざたされているけれども、それはおいておいて、

富士フイルムの「世界は、ひとつずつ変えることができる。」CMがここにきてじわじわ効いてきてる感じがする。

もともとフィルムメーカーであった富士フイルムが新規事業として化粧品事業に参入する時に、フィルム印刷の分子配列技術だかなんだかを使ってより肌に浸透する化粧品の成分を開発したとかが初期だったかと思う。

当初はフィルムメーカーが化粧品??と眉唾ものに見られていたけど、今では、既存事業で培った技術を応用して新規事業を立ち上げるという、新規事業立ち上げのお手本のような好事例ケースにまでなっている。

ただ、当時は「世界は、ひとつずつ変えることができる」ってちょっと大げさかなぁと思っていたけど、これ、紹介する技術テーマを変えながら実はず〜っと地味〜に続けてるんだよな。インフルエンザウィルスをいち早く見つける技術だったり、マンモグラフィーの技術だったり。HPによると2007年の鼻から入れる内視鏡の技術紹介が始まりのようで、化粧品の技術紹介は2010年みたい。

で、最近はCTとかMRIの画像を3D化する技術をテーマにしている。”医学と工学をつなぐ”をキーフレーズに、医者と富士フィルム社員がそれぞれプロフェッショナルとして凛と向き合う姿が印象的なCM。

ここにきて、「世界は、ひとつずつ変えることができる」に期待というか信頼というか、納得できるようになった気がする。ずっと地道に続けてきたことが花開きはじめたというか。

 

富士フイルムの企業タグラインは

VALUE FROM INNOVATION

INNOVATIONとかVALUEとかってどの企業にもありがちな言葉だけど、富士フイルムの場合は一つ一つのファクトを見せ続けることで少しずつ自分たちの言葉にしていっている感じがする。

それは、「世界は、ひとつずつ変えることができる」っていう統一の傘となるフレームワードを開発したことももちろん大きいとは思うけど、それ以上に、それを使い続けられるだけの中身としてのファクトを開発し続けていることや、このフレームを飽きずにやり続けていることが大きいと思う。

たいがいの企業って同じフレームでCMし続けるのに送り手側が飽きてしまってやめたり、そもそもCMすべき中身が追いつかないということが多々あって、

結果CM上の表現だけで新鮮味を持たせようとしてあの手この手の演出合戦になってしまって、なかなか一つの企業ブランドができあがっていくということにならないからなぁ。

 

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