社会心理学でいう、「マタイ効果」と呼ばれる効果をご存知でしょうか?
「持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持ってない人は、持っているものまで取り上げられるであろう」( マタイによる福音書) というもので、
出典は新約聖書の「マタイによる福音書」。
例えばプロ野球選手やサッカー選手の誕生月を分析すると、 4〜6月生まれに偏りがあるという研究もあるそうで。
誕生月が早いことと直接強い関係があるかどうかはわからないけど、確かに幼少期から優れた成績を出せる人ほどチャンスを与えられる機会が増え、さらに優れた成績を出すことにつながっていく、というのは実感するところだ。
勉強でも「できる、わかる」と楽しくなって、のめり込むようになって、その結果どんどんできるようになっていく、という好循環が生まれる。
ただ、これを誕生月に還元してしまうと、運命決定論みたいになってしまうのだけど、もうちょっとフラットに、「何事も早くからスタートするのがいい」と捉えて見るのはどうだろう。
別にこれ、子供の成長に関する話だけではなくて、 例えば大人でも、何か新しいことを始めようとするときに、周りを出し抜こうとしてコソコソと独力でやるのではなく、
どんどん情報を発信すればするほど、 「あ、なんかあの人に聞いてみよう」とか「こういうのもあるよ」とかっていうのが生まれて、
人が寄ってきて関連情報が集まり、雪だるま式に情報が増えていって、いつしかその道の第一人者になっている、みたいなことが起きがち。
そう、「思い立ったら吉日」なんですよね。
とりあえず動き出すことで勢いが加速していくという。
もちろん先駆者たるもの失敗することもたくさんあるだろうけど、失敗かどうかも動き出さないとわからないからね。
失敗は次の成功のための資産と捉えれば、長い目で見てそれも成功の一要因とも言えるし。 最近の若い人は(こんなことをいう時点でおっさんですな)なかなか動き出そうとしないのよね。
インプットばっかりに気を取られてアウトプットしようとしないというか。アウトプットして自分の中にスペースを作らないとインプットできないはずなんだけどね。
思っていることをどんどんアウトプットしていきましょう。
「何かを始めるのに遅すぎるということはない」
「三日坊主をはじめよう」