物々交換が貨幣(お金)になり、ありがとう(有難う)が当たり前に

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Urber(ウ―バー)タクシーの、一般ドライバーの運転する車に相乗りするサービスって日本では流行らないと思うけど、代わりに、一般ドライバーが荷物を運んであげるサービスならアリかもしれないなぁと、

こちらの記事(Uber(ウ―バー)タクシーが流行らない理由と宅配の可能性)に書いた。

大事なのは、

「どうせその近くに行くし、通り道だから一緒に持っていきますよ」っていう気持ちであり、その気持ちをうまく顕在化すると社会がちょっと良くなる感じがする。

ただこれが、じゃあ無償の慈善行為としてやるか、っていうと広がらないだろう。

やっぱり見返りは期待したい。

ただ、一方で、だからといってビジネスとして企業が入ってきて、それこそUrber配送サービス、みたいになって、

「”お金を払って荷物を送ってほしい人”と”お金をもらって荷物を運んであげる一般ドライバー”をマッチングするサービスです」みたいになるとどこか興ざめになる。

ビジネスとなった時点で、「どうせその近くに行くし、通り道だから一緒に持っていきますよ」という気持ちが置いてきぼりになるのだと思う。

発注側は「お金を払うのだから、荷物を持っていってもらうのは当然」という態度になり、受注側も「お金のために運ぶ」になってしまう。

ビジネスとしては成り立つかもしれないけど、なんかそんな社会って魅力的じゃない。

慈善行為だと広がらない、かといってビジネスになると魅力的じゃない。慈善行為とビジネスの間に位置づけることはできないだろうか。

お礼を一切しない、のでもなく、サービスとしてお金を払う、のでもない位置づけを探るために、

ビジネスとなった時点で気持ちが置いてきぼりになる

をもう少し深く考えてみると、

お金を介すると、受け手側に「ありがとう」が無くなる

ということだと思う。

「ありがとう」は「有難う」であり、「有る」のが「難しい」、すなわち「滅多にない」とか「貴重だ」という語源だけど、

お金が介することで、受け手側は、「ありがとう」ではなく、「享受して当然」とか「当たり前」になるのだと思う。(「有難う」から「当たり前」へ)

 

お金(貨幣)が存在する前の、物々交換時代を考えてみると、

物々①:ある人(アツシさん)が何か(イノシシの肉)を、別の人(ダイキさん)にあげる。

物々②:ダイキさんは肉を味わって食べる。

物々③:ダイキさんはお礼として、自分があげられるもので、肉に釣り合うものは何か、を考える。

物々④:ダイキさんはお礼に肉とは別の何か(きれいな貝殻)をお返しする。

物々⑤:アツシさんはきれいな貝殻を身につけて楽しむ。

というプロセスがあったのだと思う。

これが、お金が介することで、

お金①:アツシさんが、イノシシの肉をダイキさんに渡して、500円もらう。

お金②:ダイキさんは肉を味わって食べる。

お金③:アツシさんは500円で自分の欲しいものを買う。

となる。

物々③であった、「もらったものと釣り合うものは何かを考えるプロセス」がなくなるのがお金を介したやり取りの本質だと思う。

お金①では、ダイキさんはお金を払う時点で、肉を所有する権利を得ることになり、アツシさんと関係が対等になる。そしてこれは、容易に「お金を払っているんだから、それに見合った肉をよこせ」という対等を越えた立場になりうる。

そこには、「ありがとう」「有難う」という感謝の気持ちが存在しなくなってしまう。

 

このように、お金が入ることで気持ちが置いてきぼりになってしまうのだとすると、

では、お金の代わりに提供できるモノ・コトを考えて、お礼をするのがいいのだろうか。

荷物を配送してもらった代わりに、子供の家庭教師をする?ゴミ出しをしてあげる?庭掃除?

なんかショボイ。

じゃあ、畑で採れた野菜をあげる?得意の手作りクッキー?

まぁそれはそれでいいけど、人によっては要る要らない、好き嫌いがありそう。

だったら、万人抜けする人気店のお菓子はどうだろう?いやいやそこまでいったら図書カード、いや商品券、いやQuoカード、いやいやだったら、いっそお金の方がいいよね、となってしまう。

やっぱりお金って、誰にとっても、もらってうれしいものなのだ。

だったら、お金をやり取りしても、ちゃんとそこに「ありがとう」の気持ちを表せる仕組みを考えてみるとどうだろう。

受けたサービスに対して、自分にとってそれがどれくらい価値があったのかを考え、サービスを受けた後に受けた側が値づけをして、後払いするようにすればいいのではないだろうか。

「いくらでやってほしい」「いくらならやります」ではなくて、

「今、暇なのでやりますよ、通り道なのでやりますよ」「ありがとう。これはお礼の気持ちね」

と、ありがとうの気持ちをお金に換える仕組み。

もちろん、めっちゃ安くしか払わないフリーライダーも登場するかもしれないけど、そういう情報は共有してブラックリスト化すればいいと思うし、

受け手側はなぜその値づけにしたのかをちゃんと説明するようにすれば、結構うまく回ると思うけどなぁ。

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