SWOT分析をマーケティングで有効に活用するための正しい使い方

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面接で短所を聞かれたときの答え方では個人としての短所の捉え方について書いたけど、これって企業の戦略とかマーケティングを考えるときにも使えると思う。仕事がら、いろいろな企業のSWOT分析を考えたり見たりしてきたけど、大体弱み(Weakness)がよく出てくる。

ちなみにSWOT分析とは、自社や自事業の事象や外部環境を、S:Strength(自社や自事業の長所や強み)、W:Weakness(自社や自事業の短所や弱み)、O:Opportunity(外部環境としてのチャンス、追い風)、T:Threat(外部環境としての脅威、向かい風)の4つで整理するためのツール。

このSWOT分析で自社や自事業について整理してもらうと、自社のことや自分の担当事業について諸手を挙げて評価する人は少なく、だいたい「安っぽいイメージ」「活気がない」「提供時間が遅い」などなど、弱みに関することがたくさん出てくる。

で、それを元に戦略を考えようとすると、安直に弱みと逆のことをやろうとしがち。

「安っぽいイメージ」→「高級路線で」
「活気がない」→「明るく元気よく」
「提供時間が遅い」→「スピードアップを」
のように。

それはそれで間違ってはいないかもしれないのだけど、弱みってそもそも、暗黙裡に競合との比較として語られていることが多い。

「(競合と比べて)安っぽいイメージ」
「(競合と比べて)活気がない」
「(競合と比べて)提供時間が遅い」

など。

だから、逆のことをやるっていうのは、実は競合と同じになっていくということでもある。
「競合のように、高級路線で」
「競合のように、明るく元気よく」
「競合のように、スピードアップを」

まぁこう言うと、「いや、違います、競合を超えるんです。」と言う人がいるけど、単なる程度問題で、あまり具体的な話にはならない。いずれにせよ競合と同じ土俵で戦うことになってしまう。本当に考えるべきは、弱みとしてでてきたことを強みとしてどう捉えなおせるか、だと思う。

例えば、

「安っぽい」⇒「値段以上の価値がある」
「活気がない」⇒「静かで落ち着ける」
「提供時間が遅い」⇒「じっくり作っている」
のように。
こういう思考が、競合と差別化し、その企業らしさを際立たせていくことになっていくと思う。

大抵の物事って両面から見れる。「一石二鳥」と言うけど「二兎追うものは一兎も得ず」とも言うように。なので物事を固定的に見るのではなく逆の側面から捉えなおすことができれば、新しい戦略のヒントが見えてくるのかもしれません。

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