トランプのことを批判するのはやめよう。市民の取るべき態度とは?

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安倍首相との電話会議をはじめ、トランプ大統領がロシア、フランス、ドイツなど各国の首脳との電話協議を精力的に進めている。イギリスのメイ首相とは首脳会談も実施したようで、日米首脳会談も来月にアメリカで行われるみたい。

TPP離脱、メキシコとの壁設立、移民・難民規制、パイプライン規制緩和、・・・と選挙時の公約を次々と大統領令として署名するトランプ。

ここまでやるとある意味清々しい。

それに対して、相も変わらず有識者を名乗る人たちは、TPPに代表される多国間協定の意義、利益をちゃんとトランプ大統領に伝えるべきだとか、日本の自動車メーカーはアメリカで雇用を生んでいる事を数値的に説明すべきだとか、トンチンカンなことを言っている。

日本の自動車メーカーが白人の工場労働者の雇用を奪ったのではなく、ロボットが白人の工場労働者の代替をした、ってそんな正論普通に考えたら分かる。

それなのに、粘り強く伝えなければいけない、とか、トランプ大統領が翻意する可能性もあるぞ、とかって、神風特攻隊とか竹やり部隊のときから何も進んでいないんじゃないか??

祈らば通じる、みたいな。

 

あ、そうなんですか。日本の自動車メーカーも、うちの労働者雇ってくれて、うちで結構作ってくれているんですね。ありがとうございます。

なんて、なるわけない。

一万歩譲って、トランプにそんな気持ちがあったとしても絶対に表明しない。

それは、トランプを支持しているのが、ロボットによって職を奪われた白人の工場労働者だからだ。

だから、トランプ大統領の保護主義で論ずべき点は、ロボットに代替されてしまった白人の工場労働者のうっぷんをどう扱うか?

これに尽きるはず。

本当はロボットのせいで仕事が無くなったって多分みんな気づいているんだけど、それをそのまま認めちゃうとプライドもずたずたになるし、ロボットのおかげで安く作れている自動車メーカー側の顔も立たないから、

感情面で、TPPが悪い、メキシコからの移民が悪い、難民が悪い、パイプライン規制が悪い、日本の自動車メーカーが悪い、ってことにしようとしているだけなのが現状でしょ。

で、彼らはそんな感情のおもくままにトランプに投票しているんだから、彼らの感情をどう扱うのかを考えなければいけない。

環境?グローバル化?世界平和?

そんなもんクソくらえだ(とまでは言わないまでも)、とりあえず俺の暮らしを良くしてくれよ。アメリカって世界一の国なんだろう?

っていう彼らの感情にどうすれば応えられるのか。

で、一番分かりやすいのが、「これからは、お前たちが主力となって自動車でもなんでもアメリカで作りまくって、外国に売って儲けよう。そして良い暮らしを取り戻そう」だ。

トランプの主張がすごく清々しいというか威力があるのは、人というか、人の気持ちを見ているからだと思う。

自分たちの生活と縁遠い、ぼんやりとした正論を金科玉条的に掲げるのではなく、自分たちの生活にダイレクトに関与する具体論をメッセージしてくる手法の強さが再認識される。

ちなみに、この、工業化とかロボット化によって奪われた雇用問題にちゃんと向き合わないと、近い将来起こりうる、AIによって奪われる雇用問題も同じことになると思う。

そういう意味では、トランプの向き合い方は一つのやり方だと思うんだよな(まぁ環境問題系は反対だけど)。

で、そんなトランプ政策とかそれを支持する白人工場労働者たちに対抗するには、正論を掲げるのではなく、

環境破壊しまくって作る安いエネルギーを買わないことだったり、環境破壊を進める企業の株を買わない事だったり、いくら貿易を自由化して安くてうまいアメリカの牛肉が入ってこようとも、それを買わない、ってことだと思うけどなぁ。

まぁ、御託ばっかり並べている有識者だって、トランプラリーと評されるアメリカ株とか円安で儲けているんだろうからなぁ。

トランプ+白人工場労働者が勝つのか、市民の賢さが勝つのか。どうなりまっしゃろ。

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