イギリスがEU離脱する理由は?移民問題といじめの関係

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トランプ旋風の予兆的に盛り上がっていたイギリスのEU離脱問題が進展。

キャメロン首相下で行われたEU脱退を問う国民投票で脱退が賛成多数となり、キャメロン首相が辞任。その後就任したメイ首相の政策が、EUの単一市場から完全に脱退するのか、経済上はうまく残る道を目指すのか、その判断が注目されていたけど、EU単一市場から完全に脱退することになったようで。

EU脱退の背景としては、EUの官僚主義的なところ(ドイツの影響だろうな)とか、司法権がEUに委ねられているところとかもあるようだけど、移民の受け入れによるイギリス国民の失業、が大きな要因。

で、移民の受け入れはしたくない、けど、EUの単一市場には残りたい、というイギリスの希望に対して、EUからは「良いとこどりは許さない」と言われてるようだけど、この表現が気になる。

「良いとこどりは許さない」って、EUの単一市場に残ってEU加盟国と同じようにこれまで通りの経済活動をしたいんだったら、みんなも移民を受け入れているんだから、お前も移民を受け入れろよ、みんな嫌々受け入れているんだからな。ってことだと思う。

「移民を救おう」「人権問題だ」とか口ではキレイごとを言っているものの、みんな腹の中では嫌々やってたんかいっていう。

結局それって何の解決にもなっていない。いやいや、嫌々だったとしても現実に移民が受け入れられることで喫緊の問題解決にはなっていると言う人もいるかもしれないけど、それって、いじめをするなと言われているから表立った所では殴る、蹴る、かつあげや「あいつ無視しようぜ」とかは言わないものの、みんなの腹の中では「あいついじめてやろうぜ」みたいなのを持ち続けているようなもので。

「移民を救おう」「人権問題だ」っていう表面上反対しづらい大義名分を旗印に移民を受け入れたは良いけど、で、結局どうするねん、みたいな状態になっているのが今だと思う。

この表面的なキレイごとの大義名分に安易に流されずに、受け入れた時にどんなことが起こるのか、それが起こらないためにはどうすればいいのかをギリギリまで考え、最後、最悪ここまでのことが起こってもそれは受け止めようっていう覚悟を持つことに合意する、そこまで行かないとダメなんじゃないかと思う。

「ゴムボートに定員オーバーのギリッギリで乗っているときに、海でおぼれそうな人を見かけたらどうすべきか?」でおなじみのサンデル教授の問いかけと同じで、正解を導くのは容易ではない、いや、正解は無いとも言える中で、考え、議論を続けることが重要なんだろうな。

「表面的なキレイごとの大義名分に安易に流されがちなこと」って実はビジネスの世界でも頻繁に見かける悪習だと思っているけど、それはまた別の機会に。

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