この人ゴミを押しわけて、はやく来やがれ、王子さま。
なんていうキャッチコピー本があったけど、
こういった記事で、 歩きスマホによって近年ますます増えているであろう、肩と肩がぶつかったとかなんだといったイザコザにいかに巻き込まれず、
いかに自分で自分を守りながら人ごみ押しわけて進むか、そのためのコツを書いてきた。
詳しくは上記記事を一読いただきたいと思うが、
ポイントは
「止まる。固まる。」
「固める。縮む。」
確かに間違ったことは言っていないと今でも思う。
ただ、なんかもう少しスマートなやり口があるのではないか、と常に思ってきた。
そして、ついに発見した、人ごみを押しわけて進むための最終手段を。
それを発表する前に、 そもそも、なぜこれまで提唱してきた「止まる。固まる。」「固める。縮む。」がスマートではないと感じていたのかを考察してみると、
身も蓋もない言い方になるけれども、「止まる。固まる。」「固める。縮む。」はいずれも他人と当たることを前提として考えられている。
他人と当たった時にいかに当たり負けないか、というアッシのアメフト魂が滲み出た自衛手段である。
ただ、これだと自分よりも当たり強い人と出会った時には勝てないことになるし、逆に自分よりも当たり弱い人と出会って仮に当たり勝ったとしても、なんかいい気持ちではない。
弱いものいじめみたいで。
そう、この他人と当たることを前提とすること自体が実は間違っていたのだと気づいた。
他人と当たらないことを前提とした解決策こそがスマートな解決策なのである。
で、話は少し飛ぶ。
今年のお正月、帰省していたアッシは、実家の近くにできたショッピングモールの初売りバーゲンに出かけていた。 そこは、初売りバーゲンを画に描いたような、人、人、人の人だかりである。
そんな中で、アッシは「止まる。固まる。」「固める。縮む。」を駆使しながら、人ごみをかきわけ、いろんなお店を見てまわっていた。
その中で、目当ての一つであった靴屋に入り、前から気になっていたスニーカーの試し履きを繰り返し、ああでもないこうでもないを繰り返しながらも、徐々に絞り込んでいって、最後、4足まで絞り込み悩んでいた。
いずれもビジネスにも私服にも合わせられそうなやつではあるものの、やっぱりそれぞれにビジネス寄りか私服寄りか、どっちか寄りではあるなぁとかも思いながら。
で、ああだこうだ言いながら、もともとビジネス用と私服用にそれぞれ1足ずつ買おうと思ってたうちの私服用が決まった。紺と白をベースに、オレンジの差し色の入ったおしゃれな1足。
4足の中でも一番欲しいやつだったし。 で、もう1足、どうせなら多少ビジネス寄りのやつを買おうと思い、その視点で改めて残りの3足を見渡す。
形はほぼどれも似通っているのだが、黒ベースにラインも黒の、この中では一番ビジネス寄りのものと、黒ベースに白ラインの入ったちょっと私服寄りのもの、そして白ベースにラインに少し赤がはいった結構ビジネスで履くには攻めたもの。
アッシはビジネスにあえて白ベースの靴を一回履きたいと常々思っていたのだが、事あるごとに妻の反対に合い断念してきていた。
しかし、今日は新年の初売りバーゲンである。ここを逃すと、アッシの人生でビジネスで白ベースの靴を履くチャンスは二度と来ないかもしれない。
そんな勢いで妻を説得し、ついに白ベースの靴を買ったのである。 そして、帰京し、仕事始めを迎え、今までどおりの仕事が始まった。
白ビジネス靴のデビューを今か今かと待ちわびているのだけど、雨が降ったり、お堅めの得意先に行く日だったり(さすがに黒を履いて行く)、逆に得意先と面談の無い日(私服で行く)だったりで、なかなか白ビジネス靴をデビューさせるいい感じの日が来ない。
そして、ようやく来た。
晴れた日で、そんなにお堅くない得意先に行く日が。 喜び勇んで、ぴっかぴっかの、純白の、白ビジネス靴を履いて仕事に向かうアッシ。
ガタンゴトン、ガタンゴトン(電車内にて)
!!!!!! !!!!!!!!!!! (おい!)
(あんまり近づくな!、っていうか絶対踏むなよ!!!)
(近づくなって!!!)
そうなんです。 キレイめの白ビジネス靴を履くことで、絶対に踏まれたくないので、なるべくなるべくまわりと距離をとりながら行動することになったのです。
それはもちろん、乗り換え駅の人ごみをかきわけ進む時も。
それはそれは慎重に、慎重に。 スマートに人ごみをかき分けて進む最終手段。それは、キレイめの白ビジネス靴を履くことでした。 お後がよろしいようで。
ちゃんちゃん♬